貿易・物流

安全保障輸出管理実務能力認定試験 STC Associateの合格率・難易度・受験者数

公開: 2026-06-10更新: 2026-06-10第68回(2026年1月23日)の結果まで反映。第69回(2026年5月28日実施)は2026年6月11日に合格発表予定

安全保障輸出管理実務能力認定試験(STC Associate)は、一般財団法人安全保障貿易情報センター(CISTEC)が実施する、安全保障輸出管理(STC = Security Trade Control)の基礎的な実務能力を認定する試験です。外国為替及び外国貿易法(外為法)に基づく輸出管理の知識を正誤○×25問・40分で問います。合格率は第68回(2026年1月)で65.89%、第1回(2004年)からの累計では70.85%ですが、近年は低下傾向で、2025年度は受験者数6,947人と過去最多を更新する一方、年度合格率58.7%は過去最低でした。

実施団体
CISTEC
一般財団法人安全保障貿易情報センター。安全保障輸出管理の専門機関
受験資格
制限なし
受験資格は特になし。学生・社会人を問わず誰でも受験できる
受験料
6,600
税込(2026年度・第69回)
試験形式
正誤○×25問
40分。回によって会場試験(東京・名古屋・大阪等)またはオンラインで実施
合格率
65.89%
第68回(2026年1月23日・オンライン)。第1回からの累計は70.85%
勉強時間の目安
15〜30時間
編集部目安。公式テキスト・問題集の反復が中心

合格率の推移

050100%公表待ち90.958.7%2025年度0405060708091011121314151617181920212223242526

データ出所: 一般財団法人安全保障貿易情報センター(CISTEC)安全保障輸出管理実務能力認定試験(STC Associate)受験データ(第1回〜第68回の回別実績)」(取得 2026-06-10)。CISTEC公表の受験データ(回別の受験者数・合格者数)を年度(当年4月〜翌3月実施分)で合算し、合格率=合格者計÷受験者計で当サイトが算出。同日に2回分として実施された回(第50・51回など)も各1回と数える。横軸は年度(例: 25 = 2025年度)。

受験者数の推移

05,000公表待ち1,4106,9470405060708091011121314151617181920212223242526

データ出所: 一般財団法人安全保障貿易情報センター(CISTEC)安全保障輸出管理実務能力認定試験(STC Associate)受験データ(第1回〜第68回の回別実績)」(取得 2026-06-10)。実受験者数の年度合計。

直近の試験結果

実施月申込者数受験者数合格者数合格率
第63回2024年7月2,4182,3391,41260.4%
第64回2024年10月2,0611,9971,27063.6%
第65回2025年1月2,1962,1341,26359.2%
第66回2025年7月2,5882,5241,29951.5%
第67回2025年10月2,0501,9751,16358.9%
第68回2026年1月2,5202,4481,61365.9%

安全保障輸出管理実務能力認定試験 STC Associateとは

出題は「概論」「輸出規制の枠組み」「我が国の法制度」「許可申請手続き」「企業の輸出管理」の5分野で、外為法第25条(役務取引等)・第48条第1項(輸出の許可)に関する輸出管理実務が対象です。公式の「STC Associateテキスト・問題集」に準拠し、内容はeラーニングでも無償提供されています。武器や軍事転用可能な貨物・技術が懸念国やテロリストに渡らないよう企業が行う輸出審査(該非判定・取引審査)の入口となる知識が問われます。

第1回は2004年6月11日に東京で実施され、これまでの累計では申込84,208人・受験80,679人・合格57,159人(第68回まで)。メーカー・商社などの輸出管理担当者の育成に広く使われており、近年は受験者数が年々増加しています。試験は従来の会場方式(東京・名古屋・大阪等)に加え、2023年10月の第61回から回によってオンライン方式でも実施されています。

試験概要と日程

実施団体一般財団法人安全保障貿易情報センター(CISTEC)
試験科目輸出管理実務(正誤○×問題)(25問・40分)
合格基準合格点は回ごとに設定(直近は25問中19〜20点=正答8割前後)。CISTECがメーカー・総合商社等の輸出管理責任者・有識者の意見を参考に「基礎的な実務能力を有する」水準として決定
試験形式正誤○×問題25問・40分。回によって会場試験(東京・名古屋・大阪等)またはオンライン試験
実施回数年3回程度(2025年度実績: 7月・10月・1月)
今後の日程試験日申込期間
第69回2026年5月28日(実施済み・合格発表 6月11日)2026年3月23日2026年5月13日

第69回(2026年5月28日・東京/名古屋/大阪の会場試験)の合格発表は2026年6月11日(木)。第70回以降の日程は未発表のため(2026年6月時点)、公式サイトの発表をご確認ください。

出題範囲と傾向

出題は「概論」「輸出規制の枠組み」「我が国の法制度」「許可申請手続き」「企業の輸出管理」の5分野で、公式の「STC Associateテキスト・問題集」に準拠します。軍事転用が懸念される貨物・技術の輸出を管理する外為法の基本(リスト規制・該非判定・取引審査など企業実務の入口)を、正誤○×形式25問・40分で問う構成です。

○×形式と聞くと易しそうですが、合格点は回ごとに変動し、直近の回では25問中19〜20点(正答8割前後)に設定されています。合格点はCISTECがメーカー・総合商社等の輸出管理責任者・有識者の意見を参考に決めるしくみで、2択とはいえ取りこぼしが許されない試験です。実施方式は従来の会場試験(東京・名古屋・大阪等)に加えて、2023年10月の第61回からオンライン方式の回が導入され、回によって使い分けられています(第69回は会場実施)。

難易度と勉強時間

累計の合格率は70.85%(第1回〜第68回)と高めですが、推移を見ると近年は明確な低下傾向にあります。年度ベースでは2018年度の80.7%に対し、2024年度61.0%、2025年度は58.7%と過去最低を更新しました。回別でも2025年7月の第66回が51.47%と過去最低水準です。一方で受験者数は2025年度に6,947人と過去最多を更新しており、受験者の裾野が広がるなかで合格率が下がっています。

勉強時間の目安は15〜30時間程度(編集部目安)です。出題が公式テキスト準拠のため、公式Q&Aでも合格者の多くは事前にテキスト・問題集を2〜3度繰り返し学習しています。テキストの内容はeラーニングで無償提供されているので、独学でも教材費を抑えて対策できます。

キャリアでの活かし方

メーカー・商社・物流企業などで輸出管理(該非判定・取引審査・出荷管理)に関わる担当者の基礎力証明として広く使われている試験です。経済安全保障や輸出規制への対応が企業の必須課題になるなか、貿易実務・法務・調達・営業など輸出に関わる幅広い職種で知識の裏付けになります。認定に有効期限はありません(法令改正への対応は自己学習が前提)。

上位試験として、輸出管理の現場実務レベルを問うSTC Advanced、専門レベルのSTC Expert/STC Legal ExpertがCISTECにより実施されており、Associateはその入口に位置づけられます。貿易系の資格では貿易実務検定と並行して取得されることが多く、輸出管理部門への配属・転属時の定番資格になっています。

STC Associate基礎レベル。正誤○×25問・40分。輸出管理の入口
STC Advanced輸出管理の現場実務に対応する中級レベル
STC Expert/Legal Expert関係法令・該非判定まで含む専門レベルの最上位

試験制度の主な変遷

  • 第1回試験を実施

    2004年6月11日に第1回STC Associate試験を東京で実施(受験598名)。以後、東京・名古屋・大阪などの会場で年2〜3回のペースで実施されてきた。

  • 同日複数回方式で実施(2020〜2022年度)

    2020年10月1日の第46・47回から、同じ日に2回分として分割実施する方式がとられた(第56・57回まで)。この間の2020年度は受験者数が前年度の半分以下に減少した。

  • オンライン方式を導入

    2023年10月6日の第61回で初めてオンライン方式により実施。以後、会場試験(東京・名古屋・大阪等)とオンライン試験が回によって使い分けられている。

  • 2026年度第69回を5月に実施

    2026年度の第69回試験は2026年5月28日に東京・名古屋・大阪の会場で実施(従来の年度初回は7月開催が通例だった)。合格発表は6月11日。

よくある質問

STC Associateの合格率はどのくらいですか?
第68回(2026年1月23日)の合格率は65.89%、第1回からの累計では70.85%です。ただし近年は低下傾向で、2025年度の年度合格率58.7%は過去最低、2025年7月の第66回51.47%は回別でも過去最低でした。
受験資格はありますか?
特にありません。学生・社会人を問わず誰でも受験できます。受験料は6,600円(税込・2026年度)です。
合格点は何点ですか?
回ごとに変動します。直近の回では25問中19〜20点(正答8割前後)に設定されています。合格点はCISTECがメーカー・総合商社等の輸出管理責任者・有識者の意見を参考に、基礎的な実務能力を有すると認められる水準として決定し、試験後に公表されます。
STC AdvancedやSTC Expertとの違いは何ですか?
STC Associateは基礎レベルで、輸出管理の入口にあたる試験です。STC Advancedは輸出管理の現場実務に対応する中級レベル、STC Expert/STC Legal Expertは関係法令・取引審査・該非判定まで広く問われる専門レベルの最上位に位置づけられています。
オンラインで受験できますか?
回によります。2023年10月の第61回以降、オンライン方式の回(第63・65・66・68回など)と会場方式の回(東京・名古屋・大阪等)が使い分けられています。2026年5月の第69回は会場試験でした。受験予定の回の方式は受験要項で確認してください。

出典

  1. 安全保障輸出管理実務能力認定試験(STC Associate)受験データ(第1回〜第68回の回別実績)
    一般財団法人安全保障貿易情報センター(CISTEC)(取得日: 2026-06-10
  2. 実務能力認定試験 合格点数・試験結果(第68回)
    一般財団法人安全保障貿易情報センター(CISTEC)(取得日: 2026-06-10
  3. 2026年度 安全保障輸出管理実務能力認定試験(STC Associate)受験要項(第69回)
    一般財団法人安全保障貿易情報センター(CISTEC)(取得日: 2026-06-10
  4. STC Associate 受験のご案内/Q&A
    一般財団法人安全保障貿易情報センター(CISTEC)(取得日: 2026-06-10
  5. 実務能力認定試験(認定試験トップ)
    一般財団法人安全保障貿易情報センター(CISTEC)(取得日: 2026-06-10
  6. 受講・受験要項(STC Associate/Advanced/Expert/Legal Expertの体系)
    一般財団法人安全保障貿易情報センター(CISTEC)(取得日: 2026-06-10

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